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宮崎大学農学部 稲葉研究室

InabaLab.通信

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InabaLab.通信

2010.11.13

Plant and Cell Physiology誌に論文発表

 日本植物生理学会が発行する国際誌「Plant and Cell Physiology(通称PCP)」の2010年11月号に「Versatile roles of plastids in plant growth and development」と題する総説を発表しました。プラスチドが植物の生長や発生に及ぼす多様な役割を概説したものです。産休明けの稲葉靖子研究員に手伝ってもらいながらまとめました。久しぶりのFirst Authorの論文かなと思ったら、今年は総説ばかりを書いていたのでそうでもないことに気がつきました。

 PCP誌は日本の学協会が発行する雑誌の中では最も国際的に評価が高い雑誌の一つだそうで、植物科学分野の雑誌でもインパクトファクター上位に名を連ねています。国際的な評価の上昇と同時に、掲載される論文のかなりの数が海外からのものになってきており、「もう少し日本人にフレンドリーな雑誌にすべきではないか」という議論が真面目に何度もされています。実際、11月号掲載の論文も、半分以上が海外からの論文です。そうした状況の中で総説執筆の機会をいただけたことは、ありがたい話です。

 そうこうしているうちに、ラボのアクティビティーはかなり上がってきました。来年以降の成果発表に繋がるデータが出ているはず!?です。

2010.11.11

セミナーの案内【永野幸生先生・11月12日】

 すでに関係者には案内を差し上げましたが、11月12日(金)に私の大学院時代の指導教官で、現在、佐賀大学・准教授の永野幸生先生にセミナーをしていただきます。ご来聴を歓迎いたします。

 

講師:永野 幸生 先生(佐賀大学佐賀大学総合分析実験センター)
演題:植物のキチン受容機構
場所:フロンティア(木花キャンパス)・遺伝資源分野 一階セミナー室(場所
日時:11月12日(金) 午前10:00~11:00

要旨
 植物も動物と同様に高度な自然免疫機構を有しており、微生物などの外敵を感知すると即座に自然免疫系を活性化する。その際、植物は、微生物特有の糖やタンパク質などの分子構造パターンを受容体で認識することで、外敵を感知する。真菌類などの細胞壁に含まれるキチンも、微生物の感染時に、植物の受容体に認識される分子構造パターンの1つであるが、その認識機構は長い間不明であった。
 近年、シロイヌナズナにおいて、キチンに対する免疫応答に不可欠な膜タンパク質として、CERK1が同定された(Miya A. et.al., PNAS, 104, 19613-19618(2007), Wan J. et.al., Plant Cell, 20, 241-243 (2008))。しかし、このタンパク質が直接キチンと結合するかどうかは不明であった。
 そこで、我々は、このタンパク質をパン酵母で発現・精製し、このタンパク質がキチンと直接結合することを証明した。また、その生化学的特徴づけを行った。本セミナーでは、これら研究成果を紹介する。

参考文献:Iizasa E., Mitsutomi M., & Nagano Y. J. Biol. Chem. 285, 2996-3004 (2010)

 

2010.11.08

研究室ゼミを開始

 今週から研究室ゼミを開始しました。ラボの立ち上げも順調に進み、研究もどんどん進んできました。次は研究をワンランクアップしたい。そのためにはやはりゼミが必要だと考えて、今日から隔週でやることにしました。

 研究報告会をメインにするか論文紹介をメインにするか迷いましたが、毎日がone on oneミーティングみたいな生活ですし、他人のいい仕事を勉強したほうが長期的にはよいだろう、ということで、文献紹介をメインにすることにしました。

 第一回の発表者はボスである稲葉(丈)から開始です。他の三人は、真剣に話に聞き入っていました(写真)。稲葉(丈)、矢津、稲葉(靖)でローテーションし、安達さんはオブザーバー参加になるので、約一ヵ月半から二ヶ月に一度、当番が回ってくることになります。これからみんなで頭の中をバージョンアップしていき、他の研究室の文献ゼミで使ってもらえるような論文を発表したいものです。

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2010.11.01

新メンバー加入!

 11月1日より、稲葉靖子さん(プロフィール)が新メンバーとして加入しました。これまでも、当グループが岩手大学で行った発熱植物「ザゼンソウ」に関する研究を中心になって進めており、その成果は学振が発行する「科研費NEWS」でも紹介されています(こちら, 生物系全体の記事はこちら)。各メンバーの持つ「スキル」という点では、とてもバランスのよいチーム構成になってきました。

2010.10.27

松林先生来訪

 以前に予告しましたように、10月26日に松林先生が宮崎大学に来られました。しかし、報告を書きながら気がついたことが・・・。なんと、写真を撮り忘れました。しかし、セミナーにはたくさんの方が参加してくださり、盛況でした。また、私を含め学内の数名の先生と個別ディスカッションもしていただき、いろいろとアドバイスをいただきました。

 今回は最近発見された新しいペプチドホルモンの話をしてくださりました。松林先生の話を聞くたびに思うのですが、これぞ「目からウロコ」というようなアイデア・工夫にあふれており、しかもグループは少人数でそれほどお金をかけているようにも思えない。そんな研究がしたいなと思いつつ、なかなか真似できません。久しぶりにエキサイティングな話を聞くことができ、刺激になりました。

 夜は宮崎の地頭鶏と焼酎を堪能してもらいました。また機会があれば、お招きしたいものです。

宮崎大学農学部 稲葉研究室

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