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宮崎大学農学部 稲葉研究室

InabaLab.通信

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InabaLab.通信

2012.06.09

テニュアを獲得しました

 ほぼ半年ぶりの更新になりましたが、この半年の間にいろいろなことがありました。

 まず、稲葉(丈)がIR推進機構の中間審査でS評価をいただき、テニュアを獲得しました。4月からは農学部・植物生産環境科学科に異動しました。これも、研究室の皆様の素晴らしい働きのおかげで、感謝しております。宮崎大学のテニュアトラックプログラムも文科省にS評価をもらっており、プログラムが非常に上手く走っていると感じています。テニュア獲得に際しても、既存の研究分野に入るのではなく、当研究室のために新しい研究分野を設立していただきました。

 その他、メンバーにもいろいろと異動がありました。

1.大学院生の戸田君(水光・榊原研究室)が加入。半年たち、研究室にも慣れてきました。今後の活躍が楽しみです。

2.OBの柿崎さんがテニュアポストに移行しました。おめでとうございます。

3.プロジェクト研究員の稲葉靖子さんが、宮崎大学テニュアトラック機構テニュアトラック助教に就任しました。観葉植物の発熱分子機構に関する研究室を主宰することになり、研究グループの今後の発展が期待されます。

4.OGの矢津さんが、無事、第一子を出産されました。おめでとうございます。

 

 これ以外にもプライベートで良いこいとがあった方も多く、めでたいことが続いています。運を使い果たして、研究が進まないことが無いことを祈っていますが・・・。

 そんなわけで、また研究室が引っ越すことになりました。というのも、これまで使っていたスペースは全学の共通スペースだったからです。さすがに「またか・・・」という感じですが、面積は広くなるので、それに見合った成果を出したいと思います。現在は稲葉・安達・戸田の三人体制ですが、新しい卒研生をたくさん受け入れられるよう、部屋を整備する予定です。

 また近いうちに、研究室引越しレポートを執筆します。

 

2011.11.21

セミナーの案内【嘉糠洋陸先生・11月30日】

 Schnell先生に続き、11月はもう一人Bigなお客様が来られます。東京慈恵会医科大学教授の嘉糠洋陸(かぬか ひろたか)先生です。

 嘉糠先生とはアメリカでポスドクをしていたころに某所で知り合いました。当時は嘉糠先生もアメリカでポスドクをされていましたが、某所を見て「この人はスーパーマンか!?」と驚いた記憶があります。その予感は間違っておらず、32歳の若さで帯広畜産大学の教授になられた後、グローバルCOEの研究リーダーを務められていたことは多くの方がご存知だと思います。今年の夏には東京慈恵会医科大学に移られ、研究グループがさらに発展することは間違いありません。

 そんな嘉糠先生が、このたび宮崎大学でセミナーをしてくださることになりました。約1年ぶりに聴く先生のセミナーを私自身が一番楽しみにしていますが、皆様のご来聴をお待ちしております。今回は場所が清武キャンパスですので、お間違いの無いようにお願いします。

 

日時:2011年 11月30日(水)16:30~18:00

場所:宮崎大学医学部(清武キャンパス)臨床講義室105教室

講師:嘉糠 洋陸 先生 (東京慈恵会医科大学 医学部 熱帯医学講座・教授)

演題:病原体を媒介するハエのバイオロジー

 

講演要旨

 感染症の本質は、個体と病原体に存在する「侵入する・侵入される」という単純な生物学的関係にあるといえる。感染症に関わる宿主側調節因子や病原性因子が明らかとなり、そこから病原体と宿主間で成立する相互関係が理解されれば、感染症を支える共通フレームの俯瞰に結びつくと期待される。そのためにも、近年の生命情報の革新的進歩を踏まえ、病原体と個体(宿主・媒介者)の“一対一の局面”の中でどのような現象が起きているのか、あらためて見直す必要に迫られている。

 宿主は、病原体に対峙したとき、二通りの異なった抵抗戦略をとると考えられる。侵入した病原体に対して、それらを排除するための「レジスタンス機構」、もうひとつは、その病原性と共存する「トレランス機構」である。前者には自然免疫や獲得性免疫等が含まれるが、後者については、その存在を含め大部分が明らかになっていない。また、一見すると共生関係が成立している関係においても、このレジスタンスとトレランスが複雑に絡み合っていることが徐々に明らかとなってきた。

 我々の研究グループでは、ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)を病原体媒介モデル生物として用い、主にトレランスなどの病原体-媒介者間相互作用について研究を進めている。これらのモデル生物を軸に、感染事象を徹底的にマニピュレーションすることによって明らかにした感染抵抗性に関わるメカニズムについて、特にハエ類による病原体の機械的伝播を中心に最新の知見を紹介したい。

 

参考文献

 Shinzawa N. et al., Cell Host Microbe 6: 244 (2009); Kuranaga E., Kanuka H. et al., Cell 126: 583 (2006); Kanuka H. et al., EMBO J 24: 3793 (2005); Kanuka H. et al., PNAS 100: 11723 (2003); Kuranaga E., Kanuka H. et al., Nature Cell Biol 4: 705 (2002); Kanuka H. et al., Mol Cell 4: 757 (1999); Kanuka H. et al., PNAS 96: 145 (1999)

2011.11.09

セミナーの案内【Danny Schnell先生・11月17日】

 来週一週間、テニュアトラック・プログラムで私の海外メンターをしてくださるDanny Schnell先生が宮崎にやってきます。岩手大にいたころにも、学振・外国人招聘研究者として来ていただいたので、日本に来ていただくのは二度目です。前回はビジネスクラスだったので、それで気分をよくしてまた来る気になったのか、定かではありません(今回はエコノミー)。しかし、また来てくれるのが、本当に嬉しいです。この機会を利用してセミナーをしていただきます。

 葉緑体には3000種類をこえるタンパク質が局在すると言われていますが、その大部分は核ゲノムにコードされています。したがって、それらの核コードタンパク質の葉緑体への輸送は葉緑体形成にとって極めて重要です。Schnell 先生の研究室は生化学的手法により葉緑体包膜上のタンパク質透過装置Toc-Tic複合体を精製・分子同定し(Science, 266:1035-9; Science, 266:1007-12)、それらの作用機構に関する先駆的な研究を行ってきました。今回は、葉緑体へのタンパク質輸送の分子機構とオルガネラ形成におけるその役割について、一般向けの講演をしていただきます。多数のご来聴をお待ちしております。

日時:2011年 11月17日(木) 16:00~17:15

場所:宮崎大学農学部講義棟 101 教室

演者:Danny J. Schnell 先生 (Dept. of Biochem. and Mol. Biol., University of Massachusetts)

演題:Protein targeting and chloroplast biogenesis

参考文献Plant Cell (2010) 22, 1947-60; Curr. Opin. Cell Biol. (2009) 21, 494-500; Plant Cell (2008) 20, 3405-17; J. Cell Biol. (2008) 183, 87-99; J. Cell Biol. (2006) 175, 249-59; Plant Cell (2005) 17, 1482-96; J. Cell Biol. (2004) 165, 323-34; Cell (2003) 112, 491-505; J. Cell Biol. (2002) 159, 833-43; Plant Cell (2002) 14, 641-54; Cell (2001) 105, 293-6; Nature (2000) 403, 203-7 ほか

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お寺で鐘をついてご満悦のSchnell先生(2008年)

2011.10.07

Plant Cell Environ.に論文を発表

 この写真を見たら、あの植物を思い出していただけるかもしれません。

zazensou発熱中.jpg

 そう、発熱中のザゼンソウです。稲葉靖子さんが中心になって進めてくれたザゼンソウに関する論文Plant Cell Environ.誌にアクセプトされました。今回の論文は、東北大・渡辺先生、信州大・松村先生及び岩手生工研・寺内先生との共同研究で、ザゼンソウの発熱組織における網羅的な遺伝子発現プロファイルを解析しました。その結果、特に発熱期においてはミトコンドリアタンパク質をコードする遺伝子が、発熱が終息する時期には老化に関係する遺伝子が高発現していることが明らかになりました。以前に報告した電子顕微鏡観察(J. Exp. Bot., 60, 3909-3922)を支持する結果であり、より詳細な発熱メカニズムの解析を行う手がかりがようやく得られた感じです。研究室の工事が終わる前から東北大に出向いていろいろと進めてきましたが、ようやく形になりました。渡辺先生・松村先生・寺内先生に感謝です。こちらの研究も少しずつ進めいきます。

2011.09.27

矢津さんお疲れ様でした

 矢津さんがご結婚され、今月末で退職されます。ということで、今日は来客がたくさんありました。清武キャンパスからはるばるやってきた井田先生の「一生のお願い」に応じて、ツーショットの記念撮影をしました。

 一年半の在籍でしたが、ラボの立ち上げから実験まで、大活躍しました。筆頭共著者の論文一編に加え、最近アクセプトになったザゼンソウの論文のデータも出してもらいましたので、一年半で論文・著書4編です。そして、まだまだ未発表データもたくさんあります。まずは元気なお子さんを産んで、また研究室に遊びに来てくれることを楽しみにしております。

 当研究室は昨年から出産ラッシュです。宮崎にある○▲神宮より効果があるという噂もありますが、どうでしょうか?

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井田先生とのツーショット

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