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宮崎大学農学部 稲葉研究室

InabaLab.通信

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InabaLab.通信

カテゴリ:お知らせ

2016.01.08

学科プロモーションビデオ&Schnell先生来日

 あけましておめでとうございます。あっという間に2016年になってしまいました。

 報告になりますが、私たちの研究室が所属する植物生産環境科学科の新しいプロモーションビデオが出来上がりました。以前のバージョンは5年以上前に作られたもので、内容的にも古くなったため作り直しました。新しいビデオ、かなりの力作です。是非、見てみてください。

 Youtubeの動画へのリンクは以下になります(約3分)。当研究室の関係者も出ていますが、どこか分かるでしょうか? 

 https://youtu.be/EUjaTQ_uwNo

 一人でも多くの人が、植物生産環境科学科に興味を持ってくれるとうれしいですね。 

 

 12月には、稲葉が参画している「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム(日本学術振興会)」の国際シンポジウムがあり、スピーカーの一人として元ボスのDanny J. Schnell先生が来日しました。宮崎は2回目ですが、今回は天気が良く宮崎を満喫してもらえたと思います。最初の頃はほとんど話をしなかった学生さんも、昼食に一緒に行ってもらったりしているうちに、少し英語でコミュニケーションをとるようになりました。特にM1、4年生は自分の研究について英語で説明をしてもらったので、いいトレーニングになったと思います。そして、最後の締めは大掃除と忘年会で2015年を終えました。

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2014.04.14

新メンバー加入

 相変わらず更新をさぼっており、申し訳ありません。そうこうしているうちに2014年度になってしまいました。

 2014年度、当研究室には新たに学生さんが3名配属され、スタッフも含めて総勢9名になりました。規模はこれまでで最大になりました。徐々に面白いデータが出てきています。

 あとは、学生さんのやった仕事を論文として発表するだけですね。大学で研究するからには、研究室での教育成果を論文として発表したいと思っています。もう一息だと信じていますが・・・。

 Mamber 2014.jpg

2012.06.09

テニュアを獲得しました

 ほぼ半年ぶりの更新になりましたが、この半年の間にいろいろなことがありました。

 まず、稲葉(丈)がIR推進機構の中間審査でS評価をいただき、テニュアを獲得しました。4月からは農学部・植物生産環境科学科に異動しました。これも、研究室の皆様の素晴らしい働きのおかげで、感謝しております。宮崎大学のテニュアトラックプログラムも文科省にS評価をもらっており、プログラムが非常に上手く走っていると感じています。テニュア獲得に際しても、既存の研究分野に入るのではなく、当研究室のために新しい研究分野を設立していただきました。

 その他、メンバーにもいろいろと異動がありました。

1.大学院生の戸田君(水光・榊原研究室)が加入。半年たち、研究室にも慣れてきました。今後の活躍が楽しみです。

2.OBの柿崎さんがテニュアポストに移行しました。おめでとうございます。

3.プロジェクト研究員の稲葉靖子さんが、宮崎大学テニュアトラック機構テニュアトラック助教に就任しました。観葉植物の発熱分子機構に関する研究室を主宰することになり、研究グループの今後の発展が期待されます。

4.OGの矢津さんが、無事、第一子を出産されました。おめでとうございます。

 

 これ以外にもプライベートで良いこいとがあった方も多く、めでたいことが続いています。運を使い果たして、研究が進まないことが無いことを祈っていますが・・・。

 そんなわけで、また研究室が引っ越すことになりました。というのも、これまで使っていたスペースは全学の共通スペースだったからです。さすがに「またか・・・」という感じですが、面積は広くなるので、それに見合った成果を出したいと思います。現在は稲葉・安達・戸田の三人体制ですが、新しい卒研生をたくさん受け入れられるよう、部屋を整備する予定です。

 また近いうちに、研究室引越しレポートを執筆します。

 

2011.11.21

セミナーの案内【嘉糠洋陸先生・11月30日】

 Schnell先生に続き、11月はもう一人Bigなお客様が来られます。東京慈恵会医科大学教授の嘉糠洋陸(かぬか ひろたか)先生です。

 嘉糠先生とはアメリカでポスドクをしていたころに某所で知り合いました。当時は嘉糠先生もアメリカでポスドクをされていましたが、某所を見て「この人はスーパーマンか!?」と驚いた記憶があります。その予感は間違っておらず、32歳の若さで帯広畜産大学の教授になられた後、グローバルCOEの研究リーダーを務められていたことは多くの方がご存知だと思います。今年の夏には東京慈恵会医科大学に移られ、研究グループがさらに発展することは間違いありません。

 そんな嘉糠先生が、このたび宮崎大学でセミナーをしてくださることになりました。約1年ぶりに聴く先生のセミナーを私自身が一番楽しみにしていますが、皆様のご来聴をお待ちしております。今回は場所が清武キャンパスですので、お間違いの無いようにお願いします。

 

日時:2011年 11月30日(水)16:30~18:00

場所:宮崎大学医学部(清武キャンパス)臨床講義室105教室

講師:嘉糠 洋陸 先生 (東京慈恵会医科大学 医学部 熱帯医学講座・教授)

演題:病原体を媒介するハエのバイオロジー

 

講演要旨

 感染症の本質は、個体と病原体に存在する「侵入する・侵入される」という単純な生物学的関係にあるといえる。感染症に関わる宿主側調節因子や病原性因子が明らかとなり、そこから病原体と宿主間で成立する相互関係が理解されれば、感染症を支える共通フレームの俯瞰に結びつくと期待される。そのためにも、近年の生命情報の革新的進歩を踏まえ、病原体と個体(宿主・媒介者)の“一対一の局面”の中でどのような現象が起きているのか、あらためて見直す必要に迫られている。

 宿主は、病原体に対峙したとき、二通りの異なった抵抗戦略をとると考えられる。侵入した病原体に対して、それらを排除するための「レジスタンス機構」、もうひとつは、その病原性と共存する「トレランス機構」である。前者には自然免疫や獲得性免疫等が含まれるが、後者については、その存在を含め大部分が明らかになっていない。また、一見すると共生関係が成立している関係においても、このレジスタンスとトレランスが複雑に絡み合っていることが徐々に明らかとなってきた。

 我々の研究グループでは、ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)を病原体媒介モデル生物として用い、主にトレランスなどの病原体-媒介者間相互作用について研究を進めている。これらのモデル生物を軸に、感染事象を徹底的にマニピュレーションすることによって明らかにした感染抵抗性に関わるメカニズムについて、特にハエ類による病原体の機械的伝播を中心に最新の知見を紹介したい。

 

参考文献

 Shinzawa N. et al., Cell Host Microbe 6: 244 (2009); Kuranaga E., Kanuka H. et al., Cell 126: 583 (2006); Kanuka H. et al., EMBO J 24: 3793 (2005); Kanuka H. et al., PNAS 100: 11723 (2003); Kuranaga E., Kanuka H. et al., Nature Cell Biol 4: 705 (2002); Kanuka H. et al., Mol Cell 4: 757 (1999); Kanuka H. et al., PNAS 96: 145 (1999)

2011.11.09

セミナーの案内【Danny Schnell先生・11月17日】

 来週一週間、テニュアトラック・プログラムで私の海外メンターをしてくださるDanny Schnell先生が宮崎にやってきます。岩手大にいたころにも、学振・外国人招聘研究者として来ていただいたので、日本に来ていただくのは二度目です。前回はビジネスクラスだったので、それで気分をよくしてまた来る気になったのか、定かではありません(今回はエコノミー)。しかし、また来てくれるのが、本当に嬉しいです。この機会を利用してセミナーをしていただきます。

 葉緑体には3000種類をこえるタンパク質が局在すると言われていますが、その大部分は核ゲノムにコードされています。したがって、それらの核コードタンパク質の葉緑体への輸送は葉緑体形成にとって極めて重要です。Schnell 先生の研究室は生化学的手法により葉緑体包膜上のタンパク質透過装置Toc-Tic複合体を精製・分子同定し(Science, 266:1035-9; Science, 266:1007-12)、それらの作用機構に関する先駆的な研究を行ってきました。今回は、葉緑体へのタンパク質輸送の分子機構とオルガネラ形成におけるその役割について、一般向けの講演をしていただきます。多数のご来聴をお待ちしております。

日時:2011年 11月17日(木) 16:00~17:15

場所:宮崎大学農学部講義棟 101 教室

演者:Danny J. Schnell 先生 (Dept. of Biochem. and Mol. Biol., University of Massachusetts)

演題:Protein targeting and chloroplast biogenesis

参考文献Plant Cell (2010) 22, 1947-60; Curr. Opin. Cell Biol. (2009) 21, 494-500; Plant Cell (2008) 20, 3405-17; J. Cell Biol. (2008) 183, 87-99; J. Cell Biol. (2006) 175, 249-59; Plant Cell (2005) 17, 1482-96; J. Cell Biol. (2004) 165, 323-34; Cell (2003) 112, 491-505; J. Cell Biol. (2002) 159, 833-43; Plant Cell (2002) 14, 641-54; Cell (2001) 105, 293-6; Nature (2000) 403, 203-7 ほか

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お寺で鐘をついてご満悦のSchnell先生(2008年)

2011.09.27

矢津さんお疲れ様でした

 矢津さんがご結婚され、今月末で退職されます。ということで、今日は来客がたくさんありました。清武キャンパスからはるばるやってきた井田先生の「一生のお願い」に応じて、ツーショットの記念撮影をしました。

 一年半の在籍でしたが、ラボの立ち上げから実験まで、大活躍しました。筆頭共著者の論文一編に加え、最近アクセプトになったザゼンソウの論文のデータも出してもらいましたので、一年半で論文・著書4編です。そして、まだまだ未発表データもたくさんあります。まずは元気なお子さんを産んで、また研究室に遊びに来てくれることを楽しみにしております。

 当研究室は昨年から出産ラッシュです。宮崎にある○▲神宮より効果があるという噂もありますが、どうでしょうか?

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井田先生とのツーショット

2010.11.11

セミナーの案内【永野幸生先生・11月12日】

 すでに関係者には案内を差し上げましたが、11月12日(金)に私の大学院時代の指導教官で、現在、佐賀大学・准教授の永野幸生先生にセミナーをしていただきます。ご来聴を歓迎いたします。

 

講師:永野 幸生 先生(佐賀大学佐賀大学総合分析実験センター)
演題:植物のキチン受容機構
場所:フロンティア(木花キャンパス)・遺伝資源分野 一階セミナー室(場所
日時:11月12日(金) 午前10:00~11:00

要旨
 植物も動物と同様に高度な自然免疫機構を有しており、微生物などの外敵を感知すると即座に自然免疫系を活性化する。その際、植物は、微生物特有の糖やタンパク質などの分子構造パターンを受容体で認識することで、外敵を感知する。真菌類などの細胞壁に含まれるキチンも、微生物の感染時に、植物の受容体に認識される分子構造パターンの1つであるが、その認識機構は長い間不明であった。
 近年、シロイヌナズナにおいて、キチンに対する免疫応答に不可欠な膜タンパク質として、CERK1が同定された(Miya A. et.al., PNAS, 104, 19613-19618(2007), Wan J. et.al., Plant Cell, 20, 241-243 (2008))。しかし、このタンパク質が直接キチンと結合するかどうかは不明であった。
 そこで、我々は、このタンパク質をパン酵母で発現・精製し、このタンパク質がキチンと直接結合することを証明した。また、その生化学的特徴づけを行った。本セミナーでは、これら研究成果を紹介する。

参考文献:Iizasa E., Mitsutomi M., & Nagano Y. J. Biol. Chem. 285, 2996-3004 (2010)

 

2010.10.01

セミナーの案内【松林嘉克先生・10月26日】

 来る10月26日、農学部の水光正仁先生・榊原陽一先生との共催で、名古屋大学・松林嘉克先生のセミナーを開催します。興味のある方はご参集ください。

 松林先生は、かれこれ15年来の友人(先輩)で、学生時代からお世話になっています。「植物にはペプチドホルモンは存在しない」と考えられていた時代に、ペプチドホルモン「ファイトスルホカイン」を発見し、その後もファイトスルホカイン受容体や別の植物ホルモンを発見されています。当時学部生だった私には研究のインパクトまでは分かりませんでしたが、別の先輩が「松林がすごい発見をした!」と興奮気味に話をしていたのよくを覚えています。今回は、昨年、PNASに報告されたチロシン硫酸化酵素のお話と、最近、サイエンスに発表された新しいペプチドホルモンのお話をしていただけるものと思います。

日時:2010年10月26日(火) 午後3:00から

場所:宮崎大学フロンティア科学実験総合センター実験支援部門遺伝資源分野 一階セミナー室(場所

演題:翻訳後修飾に着目した新規ペプチドホルモン探索

要旨

 近年,高等植物において比較的短鎖の分泌型ペプチドを介した細胞間情報伝達機構の存在が次々と明らかになりつつある.こうしたペプチドホルモンの中には,翻訳後修飾やプロセシングを受けることではじめて本来の機能を示すものが少なくない.そのため,翻訳後修飾酵素の遺伝子を破壊すると,その支配下にあるすべての修飾ペプチドホルモンが活性を失い,結果的にその総和が表現型として表われる.したがって,翻訳後修飾酵素の欠損株の表現型を詳細に解析すれば,未知のホルモンの存在に気付くことができる可能性がある.

 我々は2009年に,シロイヌナズナにおいて,翻訳後修飾酵素のひとつであるチロシン硫酸化酵素(tyrosylprotein sulfotransferase, TPST)を同定した.TPSTは,ゴルジ体に局在する1回膜貫通型酵素であり,シロイヌナズナには1コピーのみ存在する.動物にもTPSTは存在するが,アミノ酸レベルでの類似性は全くないことから,植物と動物は進化の過程で独立してTPSTを獲得したと考えられる.この研究の過程で,我々はTPST遺伝子を破壊したシロイヌナズナ植物体(tpst-1)では,根端において未分化な幹細胞が維持されず,細胞分裂活性も顕著に低下するため,根が極端に短くなることに気づいた.この表現型は,既知のチロシン硫酸化ペプチドホルモンであるPSKとPSY1の培地への添加では回復できなかったことから,幹細胞の維持や細胞分裂活性の制御に関与する未知の硫酸化ペプチドホルモンの存在を強く示唆している.

 そこで我々は,既知のチロシン硫酸化ペプチドの硫酸化モチーフ配列を参考にしたin silico遺伝子スクリーニングとnano LC-MSを用いた成熟型ペプチド構造解析,およびtpst-1を用いたバイオアッセイによって,幹細胞の維持および根端分裂組織の活性制御に関与する硫酸化ペプチドをスクリーニングした.その結果,tpst-1の表現型を回復させる新しい硫酸化ペプチド群(Root meristem growth factors: RGF)を見出した.RGFペプチドファミリーは根端の幹細胞に隣接する静止中心細胞およびコルメラ幹細胞付近で主に発現しており,1 nM程度の低濃度で活性を示した.シロイヌナズナには9種類のRGF遺伝子が存在するが,それらのうち3種類を破壊した植物体では,根端分裂組織における細胞分裂活性の低下が確認された.これらの結果から, RGFペプチド群は,分泌型シグナルとして幹細胞の維持および根端分裂組織の細胞分裂活性の制御に関与していると考えられる.

 翻訳後修飾酵素遺伝子破壊株の表現型に着目することで,これまで見過ごされていた新しいペプチドホルモン群を見出せることが実証された.

参考論文

 Science (2010) 329:1065, Proc Natl Acad Sci USA (2009) 106:15067, Nat Chem Biol (2009) 5:578, Science (2008) 319:294, Proc Natl Acad Sci USA (2007) 104:18333, Annu Rev Plant Biol (2006) 57:649, Science (2002) 296:1470. ほか

2010.05.17

IR推進機構のHPが更新されました

 IR推進機構のHPが更新されました。一緒に着任した9人の仲間も紹介されています。是非、訪問してみて下さい。10人も仲間が集まると、サイエンスも飲み会もかなり盛り上がります。これはプロジェクトで大勢の人が集まらないと味わえない熱気です。我々の、これからの四年間に注目してください。 

2010.04.20

QRコードを作製しました

 最近、私の5年モノの携帯電話でinabalab.orgにアクセスをしたところ、なんと閲覧できることを発見。たまたまうまく表示されたようですが、早速QRコードを作りました。是非、携帯にも登録してください。

 問題点としては、携帯用のサイトではないので機種によっては表示できないことや、パケット代が高くなる場合があるようです。パケットフリープランの方は問題ありません。

 稲葉研究室携帯バーコード.png

 

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