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宮崎大学農学部 稲葉研究室

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InabaLab.通信

カテゴリ:研究成果

2011.09.21

J. Exp. Bot.に論文を発表

 研究室OBの柿崎さんと矢津さんが筆頭共著者として中心になって進めてくれた論文が、Journal of Experimental Botanyにアクセプトされました。研究室の工事が終わってから、本当に最初のころにやってもらった実験、という感じですが、紆余曲折を経てようやくpublishにこぎつけました。最終的にはいい形になったのではないかと思います。プラスチドシグナルを誘発する言われている処理により、共通してプラスチド内のRNA編集が阻害されるという報告です。分子レベルでは、なぜそのようなことが起こるか完全には説明できていませんが、現象としては非常に興味深く、示唆に富んだ報告だと思います。J. Exp. Bot.はイギリスの伝統的な雑誌で、責任著者の所属機関が雑誌を講読している場合は、無料でオープンアクセスになるという特典があります。私たちの論文もオープンアクセスになっていますので、是非、ご覧下さい(ダウンロードはこちら)。

 今回の論文では、いつも以上にチームプレーがうまくいったと思います。新しいラボのウォームアップに、と思ってはじめたテーマでしたが、随分激しいウォームアップになり、時間もかかってしまいました。しかし、今年は実りの秋を迎えられそうです。さあ、次の論文です。

2010.11.13

Plant and Cell Physiology誌に論文発表

 日本植物生理学会が発行する国際誌「Plant and Cell Physiology(通称PCP)」の2010年11月号に「Versatile roles of plastids in plant growth and development」と題する総説を発表しました。プラスチドが植物の生長や発生に及ぼす多様な役割を概説したものです。産休明けの稲葉靖子研究員に手伝ってもらいながらまとめました。久しぶりのFirst Authorの論文かなと思ったら、今年は総説ばかりを書いていたのでそうでもないことに気がつきました。

 PCP誌は日本の学協会が発行する雑誌の中では最も国際的に評価が高い雑誌の一つだそうで、植物科学分野の雑誌でもインパクトファクター上位に名を連ねています。国際的な評価の上昇と同時に、掲載される論文のかなりの数が海外からのものになってきており、「もう少し日本人にフレンドリーな雑誌にすべきではないか」という議論が真面目に何度もされています。実際、11月号掲載の論文も、半分以上が海外からの論文です。そうした状況の中で総説執筆の機会をいただけたことは、ありがたい話です。

 そうこうしているうちに、ラボのアクティビティーはかなり上がってきました。来年以降の成果発表に繋がるデータが出ているはず!?です。

2010.08.20

後半戦に入りました&業績追加

 お盆をはさんですっかりブログ更新が滞っておりました。いよいよ2010年も後半戦です。実りの秋にしたいところです。実験が本格化し、毎日皆忙しくなってきました。

 その間に、研究成果が二件追加になりました。一件はMethods in Molecular Biology、もう一件は「バイオサイエンスとインダストリー」です。Methods Mol Biolは当プログラムで私のアドバイザーを務めてくださる恩師のSchnell先生との共同研究、そしてバイオサイエンスとインダストリーはOBの柿崎さんとの共同研究成果です。さらに、後者は矢津さんのデビュー作でしょうか?これから徐々に、現メンバーの貢献が研究成果に出てきそうです。

 

2010.06.19

Plant Cell誌に論文発表

 少し前に業績をアップしたのでお気づきの方もいたかもしれませんが、共同研究成果がPlant Cell誌にアクセプトされ、このたび掲載されました(こちら)。岩手大学のRahman先生との共同研究です。Plant Cellは植物科学分野の最高峰雑誌の一つです。所属がUniversity of Miyazakiになってから三報目の成果になりました。 

 これで、めでたく英語論文が20報になりました。振り返ってみると、筆頭あるいは最終著者の論文が20報中17報。いわゆる相手方が主体の共著論文は2001年以来です。ラボ発足以来、「完全に独立する、しかし孤立はしない」という哲学のもと、共同研究も積極的にやってきましたが(結果的に、自分達の論文の大部分は、岩手大着任後に開拓した先生方との共同研究です)、小さなラボだったので他のグループの仕事に積極的に協力する余裕が無かったのかもしれません。よく考えたら、独立以来、初の共著論文です。そういう意味では、今回はいい形で他の先生に協力できたわけで、研究室として一歩前進できたようにも思えます。

 偶然にも、同じ日にPlant Cellにオンライン公開された論文に、恩師のSchnell先生グループの論文がありました。Schnell先生を日本の招聘した時に面接のお世話をした井上さんが、同じ日に筆頭著者の論文(こちら)を出されたのも何かの縁です。渡米後、一年数ヶ月でのこの成果には驚きです。兄弟子の稲葉としても嬉しい限りです。

2010.04.02

研究成果を二件発表

 研究成果二件を発表しました。一つはBiosci. Biotechnol. Biochem.に発表した総説で、これは昨年受賞した農芸化学奨励賞の「受賞者の義務」と言ったところでしょうか。しかしながら、この時期に葉緑体タンパク質輸送とプラスチドシグナルに関する総説を執筆する機会を得たことは、大変幸運でした。Open Accessですので、興味のある方はこちらからどうぞ。

 もう一件は、OBの柿崎さんとの共同研究成果で、昨年Plant Physiologyに発表した論文の焼き直しと言ったところでしょうか。Plant Signaling and Behaviorという雑誌は、著名雑誌に発表された興味深い論文の著者に「関連する論文を書いてくれないか」と依頼しているようで、オリジナルの論文を発表した翌日に依頼が来ました。今回は、柿崎さんの記念すべきcorresponding author デビュー作です。Open Accessではないので、興味のある方はPDFをご請求ください。 

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